日本刀情報サイト『サムライソード』
当サイトは日本文化の象徴ともいえる「日本刀」についての情報を集めている日本刀専門の情報サイトです。日本刀の特徴・歴史・構造・作り方から、所持・保管の際の注意点まで、日本刀に関することを幅広く網羅しています。

日本刀の定義と特徴

日本刀とは日本固有の製造工程を経て作られる刀の総称です。また平安後期以降に発達した一定の様式の刀のことです。古来より、強力な斬れ味を持つ武器かつ美しい造形を成す芸術品としても扱われ、権威・名誉の証としても機能していました。国外での認知度も非常に高く、日本を代表する伝統工芸といえば日本刀を挙げる声も少なくありません。

 

日本刀の特徴

日本刀の「日本刀たる所以」といえる特徴はたくさんありますが、いくつか特にわかりやすい点をピックアップし列記します。

 

  • ほとんどの日本刀は片刃であり、刀身が弧状に反っている。
  • 丈夫で斬れ味が良く、軽量で携行性が高い。
  • 日本刀の構造は刀身/鞘/柄/鍔の4部構造になっている。
  • 長いものは太刀、短いものは脇差・短刀と呼ぶ。
  • 刀身には刃文(はもん)と呼ばれる、焼き入れの効果によって現れる特徴的な波模様があり、鑑賞の際の重要な見所となる。
  • 鋼を素材としている。

 

日本刀という呼称について

「日本刀」という呼称は、あくまで国外の刀剣とは異なる日本固有の刀剣であることを示す呼称です。日本においては古来より、ただ「刀」「剣」「太刀」などと呼ばれており、「日本刀」という呼称は一般的に使われていませんでした。

 

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一般に「日本刀」という呼称が使われ始めたのは、幕末以降(1853年−)のことですが、幕末以前でもその呼称自体は存在しており、北宋(960年 −)の詩人欧陽脩(おうようしゅう)が中国人の日本観をうたった「日本刀歌」の中で、この呼称が使われています。

 

この詩の中では、中国人の商人が日本刀を宝刀として扱い、わざわざ日本まで買い付けにきていることが歌われています。

 

ちなみに英語圏では、「KATANA」という呼称が日本刀を指す言葉としてかなり浸透しています。