日本刀と中国刀の違いは?

日本刀のルーツを知っている人は少ないのではないでしょうか。日本刀はもちろん日本独自の文化によって磨かれてきた武器です。

 

しかし、その刀の前に「剣」が存在します。日本は国として未発達だった頃、長い歴史を持つ中国から様々な学びを得ました。文化や芸術だけでなく、武器もそのひとつだったのです。

 

 

剣と刀の歴史

中国刀の歴史は古く、当初使用されていた剣の原材料は青銅や鉄が主なものでしたが、鉄鉱石が採れるようになり、剣の製造が盛んになったことで多くの中国剣が産まれます。

 

この時の「剣」は両刃であり、「刀」は片刃の刀剣として分類されていました。時代が進むにつれて技術は進歩し、戦場では切ることを得意とする直刀が求められるようになり、様々な中国刀が作られてきました。この直刀が日本にも伝わり、日本刀の起源に影響を与えたといわれています。

 

戦い方による違い

中国刀にも様々な種類があります。古代に主流とされていた直刀以外に曲刀も存在します。曲刀は「湾刀」とも呼ばれ、分類として現在の日本刀もこの中に含まれます。

 

ただ、中国の有名な湾刀「呉鉤」は、刀身の幅が広く、重さもかなりあることから、日本刀とは戦い方自体が異なっていたのです。

 

呉鉤を用いた戦闘では、その重量を活かし遠心力を利用して敵を叩き切っていたとされています。騎馬民族の影響も強く受けていることもおり、馬上での戦闘で利用することを意識して様々な工夫が凝らされていました。

 

日本刀と中国刀の違いまとめ

日本刀は、中国刀の影響を強く受けたことにより、ある意味では似ています。

 

しかし、中国刀は当然のことながら中国独自の文化や特色が色濃く反映されており、その違いを知った上で、それぞれを比較すると歴史を異なる面から学ぶことができて、大変興味深いといえます。