日本刀は切れ味による分類が存在します。
文化12年(1815年)山田浅右衛門は、たくさんの刀の試し斬りを行い、刀工ごとに斬れ味をランク付けし『懐宝剣尺』という書物にまとめました。(後に追加版の『古今鍛冶備考』も出版されました。)
斬れ味が良い順に、
- 最上大業物(さいじょうおおわざもの)14工
- 大業物(おおわざもの)19工
- 良業物(よきわざもの)54工
- 業物(わざもの)90工
の4ランクに分けられます。
低ランクの業物であっても、懐宝剣尺に載せてあるのはどれも斬れ味の良い刀であり、最上大業物はその中でも最上級品のものです。