日本刀と包丁の違い

日本刀と包丁の違い

日本刀と包丁の違い

日本刀と包丁。用途が違うのは言うまでもないのですが、構造的な部分では、どちらも刃物で片刃の刃物…本質的には同じような感じもしますね。

 

日本刀って包丁を長くしたようなものじゃないの?という疑問が出てきてもおかしくありません。私自身もちょっと整理してみたくなったので、ざっとまとめてみました。

 

材質の違い

日本刀と包丁では使用する材質が違います。日本刀の主な原材料は「玉鋼(たまはがね)」という山から採れる砂鉄を原料とする、たたら炊きで製造される純度の高い鉄です。貴重な資源なので必然的に高価になります。

 

それに対して包丁は、炭素鋼、ステンレス、セラミックスなど比較的安価な材質が使われており、真剣ほど高価にはなりません。

 

 

造りの違い

日本刀と包丁では刀身の造りが違います。日本刀には、肩を支店とした遠心力を活かした斬撃を想定した反りがあり、また何層にも鋼鉄が重なっており、突いたり叩き斬ったりといった用途に見合う耐久力があります。

 

包丁の場合はせいぜい鋼を打ち延ばしただけの場合がほとんどで、たとえ包丁を日本刀並みの長さにしたとしても、同じ用途に使えば、あっというまに折れ曲がってしまうでしょう。

 

法的扱いの違い

銃刀法では、刃渡り5.5cm以上の刃物の所有は禁止とされていますが、明確に料理用と解釈される包丁は規制外ですので所持に許可はいりません。

 

調べたらたとえ鮪包丁のように刃渡り45cm以上もするような、日本刀顔負けの姿形をしている包丁の場合も、とくに申請はいらないそうです。

 

ただ包丁の場合も日本刀の場合も、ムキだしで持ち歩いていたら逮捕されてしまいますから、持ち歩く時は専用の箱や袋にいれて、それとわからない状態にしておく必要があります。

 

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