日本刀の原料は鉄、銑、鋼です。日本の技術によって切れ味鋭く折れない、曲がらないなど丈夫さを兼ね備えた刀ができます。戦いの道具として使用されていましたが、現在では光り輝く美術品として価値が高いです。
日本刀は「折れず」「曲がらず」「良く切れる」の条件を実現する為に、非常に高い強度を誇っています。その強度は作刀工程の一つ「鍛錬」と、刀身構造にあります。
鍛錬とは、日本刀の原料である鋼鉄を、赤熱するほど高温に熱し、何度もハンマーで叩き延ばしては折り返し重ね、折り返し重ねといったことを何回も繰り返す作業のことです。この鍛錬を行うことで、鋼の炭素などの不純物を除去・均質なものになり、実用に耐える硬度が生まれるのです。
▼鍛錬の様子
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また刀身はただ一律に硬く作られているわけではなく、刃側に比べて峰側は若干軟質の鉄で作られており、クッションの役割を果たしています。それにより刃で受けた衝撃が分散し、刀身全体のダメージ低減が図られているのです。