日本刀の原料は鉄、銑、鋼です。日本の技術によって切れ味鋭く折れない、曲がらないなど丈夫さを兼ね備えた刀ができます。戦いの道具として使用されていましたが、現在では光り輝く美術品として価値が高いです。

日本刀は無駄がないスラッとしたフォルムなので一見とても軽そうにみえます。
しかしあのスラッとした刀身は、鍛錬で何度も叩き延ばしては折り返し重ねた何層もの鋼鉄でできているので、見た目に反してかなり重みがあります。
鞘を払った柄や鍔などの外装を施したものの計量は、平均的には1kg程度になるでしょう。軽いものは800g、重いものだと1.5kgほどになります。
時代劇などでは軽々と片手で振り回し激しい殺陣を演じていますが、ああいったものは大抵1kg未満の模造刀※を使っているに過ぎないので、実際に1kgを越える真剣を片手のみの筋力で振り続けるのはかなり堪えます。
※模造刀には、竹を刀身状に削ってアルミ箔を張った竹光や、鋼鉄ではなくジュラルミンを主成分としたジュラルミン刀などが使われています。
また例え計量が同じであっても、刀の造り、重心位置の違いなどで体感重量に違いがでるので、拵えに使う鍔や柄で自分にとって振りやすい体感重量に調節する手法もとられます。
城内展示や美術館などでは日本刀の「試し持ち」ができる所もありますので、日本刀の重さを実感してみたいという方は、是非近場で体験できるところがないか調べてみてください。