日本刀の原料は鉄、銑、鋼です。日本の技術によって切れ味鋭く折れない、曲がらないなど丈夫さを兼ね備えた刀ができます。戦いの道具として使用されていましたが、現在では光り輝く美術品として価値が高いです。
日本刀は左腰に帯刀し右手で抜く、というのがよく知られたスタイルだと思います。しかし右腰に刀を指した侍というのは見ないですよね。左利きの侍はいなかったの?というのは当然出てくる疑問だと思います。実際日本刀は左利きであっても刀は左腰に差すのですが、左に差すのにはしっかりとした理由があります。
まず理由の一つは心臓の位置が左の胸だからです。つまり右手で刀を持った方が相手の左胸を突きやすくなるので、右手で刀を抜きやすくするように左腰に帯刀するのですね。ヨーロッパでは左手で盾を持って戦うのが一般的でしたが、これも心臓の位置を意識したものです。
また昔は左側通行で、この場合右腰に刀を差していると、すれちがいざまに他の侍と刀をぶつけてしまう恐れがあります。刀をぶつけるというのは非常に無礼な行為とされているので、左腰に差す必要があったというのも理由の一つです。
また昔は今より作法などがはるかに厳格に決められていたので、例え左利きで右腰に差した方が扱いやすかったとしても、幼い頃に矯正させられたでしょう。筆や箸なども右手で扱うのが作法とされ、左利きの人間は幼い頃に矯正されたので、そもそも左利きの人間自体ほとんどいなかった可能性もありますね。