日本刀の原料って何?

日本刀の原料は鉄、銑、鋼です。日本の技術によって切れ味鋭く折れない、曲がらないなど丈夫さを兼ね備えた刀ができます。戦いの道具として使用されていましたが、現在では光り輝く美術品として価値が高いです。

 

 

日本刀の原料はなぜ「鉄」「銑」「鋼」でできているのか

素材は3種類です。「鉄」は硬くて強い金属で粘り強い性質があり「銑(ずく)」は鉄鋼石から取り出した鉄のことです。「鋼」は鉄に炭素を加えた合金です。鉄、銑はおろし技と呼ばれる技術で鋼になります。

 

日本古来より受け継がれし技術「たたら」でつくる

純度の高い玉鋼は日本の伝統技法「たたら」でしかつくれません。「たたら」は砂鉄と木炭で低温で熱して還元することで、純度の高い鉄をつくりだす、日本に古くから伝わる製鉄法です。つくりだした鉄の中でも良質な鋼を玉鋼といい日本刀の原料となります。

 

強度のある日本刀がつくれる

強度のある刀をつくるには純度の高い玉鋼だけです。玉鋼を折り返し鍛錬と呼ばれる叩いて伸ばして重ねる作業を15回程繰り返すことで切れ味鋭く折れない、曲がらない丈夫で刃文の美しい日本刀になります。玉鋼以外の鉄で刀をつくることはできますが強度は比べ物にならないです。

 

まとめ

日本刀の原料は「鉄」「銑」「鋼」の3種類です。日本の伝統技術でつくりだす純度の高い玉鋼にて強靭な刃文の美しい日本刀ができます。武器で使用することはありませんが美術品として数多くの名刀が高い評価を得ています。丈夫で美しい日本刀は世界中の人達に愛され続けるでしょう。