刀身を包む覆い「鞘(さや)」。刀身の保護、携帯時に自分や周囲を傷付けないよう安全性を確保する役割があります。日本刀の場合、日本刀特有の刀身の反り具合や長さ、身幅に合わせた専用の鞘が必要になり、その鞘を専門に作る鞘師と呼ばれる職人も存在します。鞘の材質日本刀が現役の時代には、鞘の材質にはホオノキを使う...
日本刀は刀身と、その外装である
の3種の部位で構成されています。
この3つの外装のことをまとめて「拵え(こしらえ)」「刀装(とうそう)」などと呼びます。それぞれの外装の詳細はリンク先をご参照ください。
「拵える」とは江戸時代に入ってから使われ出した用語で本来、「ある物に手を加えて美しく見せる」「必要なものを整える」などの意味があります。
拵えは当初、刃から自身の安全を守り、刀身を保護する為だけのものでしたが、時代の変化と共に、携帯時の利便性や身分の象徴として芸術性といった要素も求められるようになったのです。
拵えも重視されるようになった結果、制作に高度な技術をが求められるようになり、刀身を作る刀工とは別に、
などなど、各分野に特化した職人が出現しました。