日本刀の拵えとは|種類や役割を知ろう

日本刀の拵えとは:種類や役割

日本刀は刀身と、その外装である

 

  1. 鞘(さや)
  2. 柄(つか)
  3. 鍔(つば)

 

の3種の部位で構成されています。

 

この3つの外装のことをまとめて「拵え(こしらえ)」「刀装(とうそう)」などと呼びます。それぞれの外装の詳細はリンク先をご参照ください。

 

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拵えの役割

「拵える」とは江戸時代に入ってから使われ出した用語で本来、「ある物に手を加えて美しく見せる」「必要なものを整える」などの意味があります。

 

拵えは当初、刃から自身の安全を守り、刀身を保護する為だけのものでしたが、時代の変化と共に、携帯時の利便性や身分の象徴として芸術性といった要素も求められるようになったのです。

 

拵えも重視されるようになった結果、制作に高度な技術をが求められるようになり、刀身を作る刀工とは別に、

 

  • 丈夫な鞘を作る鞘師
  • 鞘を美しく塗り上げる塗師
  • はばきや鍔などの金具部分を作る白銀師
  • 柄部分を補強する紐を作り巻く柄巻師

 

などなど、各分野に特化した職人が出現しました。