刀身を包む覆い「鞘(さや)」。刀身の保護、携帯時に自分や周囲を傷付けないよう安全性を確保する役割があります。
日本刀の場合、日本刀特有の刀身の反り具合や長さ、身幅に合わせた専用の鞘が必要
鍔(つば)とは柄と刀身の間に挟み、柄を握る手を保護する役割を持つ円形の部品です。
鍔迫り合いで力んだときや、刀を突いた時などに、反動で持ち手が刃の方に滑ってしまうのをせき止める、というのが鍔のもたらす最も大きな恩恵といえるでしょう。
また刀身と柄の重量バランスを取る役割も担っており、その材質の多くは鉄製となっています。
最初はただの実用目的だった鍔にも、鋳造技術の向上と共に芸術性が追求されるようになり、鍔を専門に制作する鍔師という職人も現れます。
形や大きさはそれぞれ違い、鳥や獣、花など様々な凝った装飾が施されることもあり、日本刀鑑賞の見所の一つとなっています。
▼日本刀の鍔特集/Youtubeより拝借