日本刀の鍔の役割/材質

tuba20180412

 

鍔(つば)とは柄と刀身の間に挟み、柄を握る手を保護する役割を持つ円形の部品です。

 

鍔迫り合いで力んだときや、刀を突いた時などに、反動で持ち手が刃の方に滑ってしまうのをせき止める、というのが鍔のもたらす最も大きな恩恵といえるでしょう。

 

また刀身と柄の重量バランスを取る役割も担っており、その材質の多くは鉄製となっています。

 

実用性以外の役割

最初はただの実用目的だった鍔にも、鋳造技術の向上と共に芸術性が追求されるようになり、鍔を専門に制作する鍔師という職人も現れます。

 

形や大きさはそれぞれ違い、鳥や獣、花など様々な凝った装飾が施されることもあり、日本刀鑑賞の見所の一つとなっています。

 

▼日本刀の鍔特集/Youtubeより拝借