日本刀の作り方2:上鍛え(あげきたえ)/素延べ/火造り

日本刀の作り方2:上鍛え(あげきたえ)/素延べ/火造り

日本刀の作り方2:上鍛え(あげきたえ)/素延べ/火造り

この日本刀制作のSTEP2は、前回のSTEP1で作った鋼から、刀身の芯となる「芯金」とそれを覆う「側金」を作り、いよいよ日本刀らしい姿に整える作業になります。

 

日本刀制作STEP2の流れ

積沸かし

下鍛えが済んだ鋼の塊をまた小槌で叩いて細かくします。炭素量、鉄の配合度によって分別したものを、それぞれを積み上げて溶かします。この工程によって炭素量が異なる心金(しんがね)/棟金(むねがね)/刃金(はのかね)/側金(がわがね)という4種の鋼が出来上がります。

 

上鍛え(あげきたえ)

再び鍛錬を行います。再度叩き延ばしと折り返しを繰り返すことで、不純物や余分な炭素を徹底的に除去します。こうして出来上がっていく鋼は数千層に及び、刀身をより強靱なものにします。この「上鍛え」でできる鉄は、日本刀の外側を包む皮鉄となるのです。

 

 

芯金・側金を作る

ここまでの工程で心金/棟金/刃金/側金の4種の鋼が得られます。この内心金/棟金/刃金から「芯金」という皮鉄で包む刀身の芯となる鋼を作ります。側金は加熱し、芯金の2倍程度の長さまで引き延ばした後、中央で切り離し、芯金と同じ長さの側金を2本作ります。

 

素延べ

刀の形に整える「素延べ(すのべ)」を行います。小槌で叩き日本刀の最終的な寸法、身幅切先の長さなど姿を決定します。次の工程に入ればやり直しはきかないので慎重を要す作業です。

 

火造り

刃側は薄く叩き延ばし、棟(峰)は三角になるように叩きます(茎の棟は丸みをつける)。刀身の先端は斜めに切り、切先を作ります。そして「鎬地(しのぎち)※」を叩き日本刀としての姿を整えます。

 

※鎬地…鎬筋(刀身の先端から尻まで走っている線のこと)と棟との間の平地のこと。

 

その後刀身全体があずき色になるまで低温で加熱した後、冷やします。

 

空締め

刀身が冷えたら表面の汚れを荒砥石で砥ぎ落とします。常温となった平地と鎬地を小槌で叩いて加工します。棟と刃の直線を整えて、面を鉄用のかんなで削って均質にします。この作業のやり込みが刀の切れ味にかなり影響します。

 

生砥ぎ

かんなで削った跡を砥石で砥ぎ落とします。(生砥ぎ(なまとぎ)といいます)。生砥ぎが済んだら、湿らせた藁灰で油を落として十分に乾かします。

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