直刀というのは反りのみられない日本の刀剣のことです。日本刀最大の特色に刀身の反りがあるのですが、平安中期以前の古墳時代〜奈良時代は反りのない直刀が使われていました。
直刀は日本刀ができるはるか昔
一般的に認知される日本刀とは、刀身や柄の形状が異なるのですが、広義の意味での日本刀では薙刀も日本刀の一種とみなされます。薙刀は切ることを目的とした太刀や打刀と違い、薙刀は薙ぎ払うことを目的としています。
リーチの長い武器が必要になる馬上戦が主だった南北朝時代に流行した武器です。のちに薙刀の需要が少なくなると、薙刀の茎をつめて柄を短くした「薙刀直し」が多く造られました。
刀剣史上長いこと用いられていた武器であり、その形状は多岐にわたるのですが、
というのが基本的な特徴といえます。ヨーロッパでは類似の特徴を持つ武器が「グレイブ」「パルチザン」などと呼ばれていますね。
一般的な日本刀と薙刀どちらが戦場において有用な武器だったのか?というのはわりとよく聞く疑問です。
結論からいってしまえば、使用する武器以外使い手の実力など対等な条件における1対1の決闘という想定だと、薙刀が勝つ可能性が圧倒的に高いでしょう。
リーチで劣る日本刀で、薙刀の間合いをくぐり抜けて相手を攻撃するのは非常に困難で、相当な実力差がない限り刀で薙刀には勝てないと思います。薙刀に限らず槍などの長尺の武器相手でも同じことです。
昔の戦闘の記録で、刀で槍や薙刀に勝ったという記述が見られることが希にありますが、やはり珍しいからこそ書き残されたというのがあるのでしょう。
▼薙刀vs日本刀の演舞動画がYoutubeにアップされていたのでご紹介します。この動画からもやはり薙刀が圧倒的に優位であることがうかがえます。