江戸期以降の刀を新刀と呼び、それ以前の古刀と区別しますが、新刀は古刀と比べ折れやすいと言われます。
これは鎖国で輸入鉄がなくなってから、国産の均質な鉄を利用するようになった為です。
古刀とは平安後期から江戸時代の直前(慶長)、ざっくり16世紀以前に作られた日本刀のことです。
そして新刀は慶長以降(17世紀以降)の刀のことです。今回は古刀と新刀の違いを紹介したいと思います。
慶長以降世は安定し、インフラが整ったことで、均質な鋼が全国に出回るようになりました。
その影響で、慶長以前の古刀と比べ、新刀の地鉄は全体的にとても綺麗※なのです。
※逆にいえば地鉄そのものに地方ごとの特色が出にくくなったとも言えます。
新刀の刀工は、より良い環境を求め、新興の地である江戸や大阪に集まり作刀しました。大阪の刀工作の刀は大阪新刀と呼ばれ、他の新刀と区別されます。
古刀と新刀では鍛錬法が違います。現在伝わる鍛錬法は新刀のものばかりで、古刀のそれは残念ながら残っていません。
古刀は戦争の道具としての側面が強いですが、平和な江戸時代に入り新刀の武器としての需要は低下し、護身用や武士のステータスとしての側面が強くなりました。