日本刀の納め方・納刀のコツ

時代劇などでは抜いた刀を非常にスムーズに鞘に収めています。

 

小さな鯉口をろくに見ずに、よくあんなスッと刃を通せる物だと関心してしまいますが、実は納刀には失敗しない手順・コツがあるので、これを知っておくと練習すればうまくいくようになります。

 

刀を納める時の流れは刀を抜く時の手順の逆と考えてください。

 

刀を帯刀している状態と仮定して、右手に刀を持ち、左腰に鞘を携えている状態からスタートです。

 

  1. 左手で鞘の鯉口元を掴みしっかり固定。
  2. 右手に持ち刀の刃を上に向ける。(峰を下に)
  3. 左手で握った鯉口を上に向け、親指の付け根に切先の峰をのせる。
  4. 柄を右前方に出しつつ鞘を引き、親指を土台にして鯉口に切先を入れていく。

 

このような流れになります。

 

時代劇などで鯉口を直接見ずにスムーズに納刀できているのは、親指の付け根で刀の位置をしっかり感じているためなのです。

 

指を傷付けないのも峰のほうを下に向けているからなのです。

 

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ちなみに日本刀でも大太刀などは背に背負って携帯しますが、その場合の納刀方法はまた違ってきます。

 

また同じ納刀であっても流派によって教えが違う場合もあります。例えば納刀の際に順手⇒逆手と持ち帰る流派もあります。

 

▼納刀の参考動画/Youtubeより